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漫画感想 Archive

 

街角花だより/こうの史代

読了。

花言葉の話と、花になる夢の話は「うまい!」っていう感じでした。

うららさんのクリスマスの約束や、みえかくれする百合なオーラが未消化な感じでしたが、そこんとこは各自脳内で補完するしかありますまいて。

表題の「街角花だより」は2003年版と、こうのさんのデビュー作である1995年版の両方が収録されていますが、言われなきゃわからんくらい、1995年の段階で完成されていて、絵柄はほとんど変わっていません。頭のてっぺんから足の先まで、デフォルメのしかたがすごい好みです。

「長い道」も「こっこさん」もそうだけど、どの話も最終回っぽくない最終回で、続きが読みたくなるけれどそれが読めないもどかしさも、一つの楽しみなんですかねえ。(あとがきによると、こうのさん自身はこの作品の続きは描く気はないらしいし・・・)

今連載しているマンガの単行本化を首を長くして待っております。戦争モノらしいので、なごみ系じゃないかもしれないけど、桜の国~みたいな感じなんだろか?

で、感動したのがカバーの作りなのですが、僕の親戚が花屋をやっていて、子供のころ親に連れられそこに行って、親の用事がすむまで待たされていたりしたのですが、そのときに店の中にあった花を包む紙の透明感と曲面で折れたところと光の反射具合を子供心にきれいだなぁと思っていて、すっかり忘れていたそれを電撃的に思い出させてくれるものになっていました。
読んだ漫画はけっこう捨ててしまったりする僕ですが、この本はずっと本棚に入れておきたい一冊です。表紙絵もむちゃくちゃ好きなふいんきです!

こうの史代 ぴっぴら帳1/ぴっぴら帳 完結編 /こっこさん



ぴっぴら帳 1 (1)

ぴっぴら帳 1 (1)






ぴっぴら帳 (完結編)

ぴっぴら帳 (完結編)







こっこさん

こっこさん





ぴっぴら帳は4コマ漫画、


こっこさんは8ページの1話完結ストーリーモノです。


長い道やさんさん録とちがって、人間ドラマがメインではないので、動物好きの人じゃないとわかりにくいかもですが、この漫画は鳥を飼うことのプラス面の描写は多いけど、マイナス面はほとんど触れていないので、気楽に読めます。あまり深く考えずに読める作品。犬とか、猫とかの漫画は数あれど鳥漫画は珍しいのでは?


どんなにシリアスな展開になろうとも最後は必ずオトしてくるお約束もばっちりです。


ビジュアル的なところでは、ぴっぴら帳は4コマなので、ワイドな魅せゴマはこっこさんのほうが楽しめますが、ぴっぴら帳のほうは毎回頭に主人公とインコのツーショットが大きく描かれるのでこれも捨てがたい。あとぴっぴら帳1の前半は、セリフもすべて手書きなのですがこっちのほうが味があって良い。


大石まさる/水惑星年代記




水惑星年代記

水惑星年代記





「空からこぼれた物語」の続編にあたる、一話完結型のショートストーリー集。


絵はよりシャープに洗練された感じに変わり、スクリーントーンを使わないことでさらに渋い作風に。


「・・・あれからX年後。」とかいういわゆる後日談なハナシは個人的にツボなこともあり大満足の一冊でした。


前作のピピンとピントがかなりポップな作風にシフトしていたので、みずいろ・空からこぼれた物語のようなしっとり系の作品が読みたいと思っていた自分にとっては、今回の作風は大ヒットです。まだ連載中ということですが、こういうショートストーリーものが大石まさるの真骨頂だと勝手に思っているので、このシリーズ長く続いてほしいものです。


あと絵的なことでいうと、ちょっと鶴田謙二入ってるけれど個性的な絵でもあるし、この人の描く人間の造形はかなり高いレベルでバランスが取れていて基礎画力たけーーーーといつも思います。腕とか足とか首とか腰とかの太さの比率が絶妙なんだな。中にちゃんと骨が入ってそうというか。


ページ全体を見たときに背景と人物のコントラストが弱いのでちょっと読むのが疲れるのはマイナスかもですね。


さんさん録2




さんさん録 2 (2)

さんさん録 2 (2)





2巻で完結。


2巻の個人的な絵的見どころ


●高校生の乃菜


●陸橋の仙川さん


●32話直後の方言解説ページの挿絵


高校生の乃菜が出てくるところは高校生の乃菜そのものも見どころなんですが、直方体の包み方という説明漫画がありこっちのほうが注目です。


この説明漫画が単に包み方を説明しているだけではなく、乃菜が帰ってくるまでの「間」の表現として機能していて、その直前のコマの流れから、乃菜を思いながら丁寧に少しづつ包んでいく参平という情景をも同時に表現しています。


陸橋の仙川さんはもう、脳内で東京ラブストーリーの曲が流れそうなくらいせつなさ爆発で超印象に残りました。夢に見そうです。ここだけ別の漫画みたいだ!花が舞っても違和感がなさそう。


方言解説ページの挿絵は・・・ぼくはこれほどに幸せそうな家族の絵をかけるひとをほかにしりません。母の笑顔とかもう、あんな単純な絵なのにものすごいいろんなものがつまっていてそれらを想像させられます。


話的にはきれいにまとまって、読んだあともいつもながら余韻を感じさせる作品でいうことなし・・・ですが、第24話「赤い糸」は一見、死んだおつうとの切ない対話の話にみえるけれど、これって穿った見方をすれば参平の都合のいい妄想なんじゃないかなあとも。


おつうの死因は交通事故だったわけで、やっぱり無念をはらむ死だったんじゃないかなあと。


でもまあ、おつうがどう思っているかなんて誰にもわからないことなわけで、だとすればこういう展開で仙川さんとの掛け合いにつながっていくほうがやっぱり話としてはおもしろいですよね。


ちなみに広島出身のぼくですが、「あんきに」と「あんにー」と「ねきー」は理解不能でした!


デスノート12巻(完結)



読んできました。


モノがモノだけにネタバレは控えますが


微妙っていうか、まあ一番きれいな終わり方なんじゃないだろうか。


予想してた終わり方とは違ってたのでそういう意味では楽しめました。


あとニアが個人的にすげぇいけすかないんですが!


デスノート12巻


超スルーしていましたが完結していたらしい


明日読みにいってきます!


三条陸, 稲田浩司, 堀井雄二/ドラゴンクエスト ダイの大冒険




ドラゴンクエスト―ダイの大冒険 (37)

ドラゴンクエスト―ダイの大冒険 (37)





朝目新聞見ていたらダイの大冒険特集していたので原作が読みたくなり漫画喫茶へダッシュ→7時間で全37巻読破→激しい頭痛(いまここ)


○この物語の実質的な主人公はポップだろう。もともとへたれのダメダメ野郎だったポップが壁にぶつかっては成長し敵を打ち破る展開が燃える。


○ポップは僕らと同じような劣等感と無力感にさいなまれつつも(ダイにもそういう描写はあるもののポップが感じているもののほうがより身近であると思える)、ダイと共に旅することで、勇者一行の名に恥じない大魔導士になる。ポップは努力によって成功した人間、の象徴として描かれているのだろう。


○悪役があっさり仲間になりまくりなのが気になるけれどどうでしょうていうか、改心のスピードが早すぎるというか。ともすればどっちつかずというか。


○後半になると絵が完成されすぎて読むのが疲れる・・・記号の羅列を目視しているかのようだ。


○ポップとマァムの間柄がいまいち煮え切らないまま終わったのが唯一不完全燃焼な部分というか、そのシーンを読みたいがために読みに行ったのに1~37巻中それっぽい展開が数ページしかないんですけど!どうしてくれんだコレ。


こうの史代/さんさん録 1




さんさん録 (1)

さんさん録 (1)





この本のもっとも驚きなところは、駅のキオスクで売っていたことだと思う。


桜の国夕凪の街もコンビニで売っていたし、ある種「普通のひと」向けの漫画として認識されているのだろうか。(じゃあ「普通のひと向け」の定義ってなによ!って話だが)


妻を亡くした参平(参さん・・・さんさん)が息子の家に同居し、何もすることが無いので妻が残したノートを頼りに主夫業にチャレンジというストーリーだけ聞くとかなり鬱な設定の漫画ですが実際は時に笑いあり、時に感動ありのほのぼのとした漫画です。


息子の娘(つまり孫)の乃奈ちゃんがすげぇいい味出している。「じいさん、死んだ人は戻ってこないのか?死ぬと約束は破るものなのか?」って小学2年生とは思えないセリフも良いです。テストの点はアレだけど!


あと「長い道」でもそうだったけどこうの史代さんはサイレント漫画が上手いよなぁと思う。サイレントじゃない漫画のほうでもそうだけど間の取り方が秀逸、ぎっちりつまったコマ割りでもさっぱりしてて見やすいし。


でも「シゴウしたる」は広島生まれのぼくでも、うら若き乙女が使っているのは聞いたこと無いなあとおもった。


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